大切な人が亡くなられてしまったら、必要になるのが遺品整理。
ですが、遺品整理を自分たちで行うとなると、何からやっていけばいいのか、不用品として処分していいものなのかよく分からない部分が多いのではないかと思います。
そこで今回は、遺品整理をする際に気を付けること、そのやり方の手順など遺品整理のプロが分かりやすく解説していきます。
もくじ
遺品整理とは?
遺品整理とは、ご家族やご親族が亡くなられたあと、残されたお部屋の片づけや清掃、不用品の処分などを行なうことをいいます。
遺品というのは、故人が日常的に使っていたものから、ご家族のために残された財産など、「故人にゆかりのあるもの全般」を指します。
これまで、遺品整理はご遺族の方々が手分けをして行なうことが一般的でしたが、核家族化、少子化、高齢化など社会構造が変化している現代においては、ご遺族だけの力では行ないきれないというのが現実です。
そういった背景から、最近では遺品整理を業者と共に立ち合いながら行うことが増えてきました。
では、その遺品整理はどういった流れで行うのか次に解説していきます。
遺品整理の流れ
実際に、遺品整理を行なう場合の流れは以下のようになります。
①残しておくものと、処分するものに分類する
遺品には、家財道具や電化製品、思い出の品、相続人が義務を負う資産、負債などさまざまなものがあります。
これらを残すもの、処分するものに分類していくことから始めていきます。
残しておくものには預金通帳や有価証券(株券、小切手など)の金融資産、貴金属や骨董品など金銭的価値がある可能性があるもの、思い出の品などがあります。
そのほかにも、ご遺族にとって必要なものについては残しておきます。
一方、処分するものについては必要のない家財道具や壊れてしまっているもの、賞味期限の切れた食品などが挙げられます。
②残しておくものは保管しておく
残しておくものは、遺産の分割のための話し合いが済むまで保管しておきます。
話し合いの後に、形見分けとして分配をしていきましょう。
③処分するものをさらに分類する
処分するものについては、リサイクルや買取りの対象になりそうなものと、そのまま処分するものに分類します。
リサイクルできそうなものについては、買取りや引き取りを業者に依頼します。
貴金属品や着物などはもちろんですが、骨董品や掛け軸などは、思わぬ値が付くこともあります。
また、他の人にとって需要があるものもありますので、確認しておいた方がいいでしょう。
そのまま処分するものについては、各自治体のルールに従って処分します。
細かくルールがあるので必ず確認しなければなりません。
また、冷蔵庫、テレビ、エアコン、洗濯機については家電リサイクル法の対象になり、粗大ゴミで処分することはできません。
業者や電気屋に処分を依頼したり、リサイクル権を取得して自治体で処分するようにしましょう。
これら一連の流れを終えると、ようやく遺品整理が一通り完了します。
遺品整理を行なう時期
遺品整理を行う時期やタイミングについては、これといった決まりはありません。
急ぐ必要が無い場合は、四十九日法要が済んでから行えば問題ありませんが、賃貸物件にお住いの場合には、家賃が発生するので葬儀直後に遺品整理を行う場合もあります。
また、遺産分割の話し合いをするためには、資産や負債について確定させなければなりません。
負債が多い場合は相続放棄をしなければならず、その期間は相続の発生を知ってから3ヶ月間と決まっています。
相続関連について早期に解決させるためには、速やかに遺品整理を行なうことも必要です。
遺品整理を始めるポイントについては以下のリンクにて、分かりやすく解説しているので是非合わせて読んでみてください。
遺品整理を自分たちで行うのはアリ?
これまで、遺品整理は業者に頼むということは珍しく、ご遺族自身で行なわれるのが一般的でした。
現在でも、自分たちで行う方々もいらっしゃいます。
業者に頼まず、遺品整理を自分たちで行うことのメリット・デメリットについて見てみましょう。
メリット
自分たちのみで行うことのメリットは以下の通りです。
①故人が亡くなったということを改めて認識し、心を整理することができる
遺品整理をしながら、故人との思い出をじっくり振り返ることができるのは、自分たちで行うことの最大のメリットです。
故人のものを直接触れていくことで、故人がいなくても「どこかで繋がっているのでは?」とまるで直接触れ合っているような不思議な気持ちがするのも自分たちで行うことのメリットではないかと思います。
②遺品整理にかかる費用を抑えることができる
遺品整理を業者に頼むと、やはり費用がかさんでしまいます。
お葬式費用や、49日までの様々な法要でどうしても費用がかさんできます。
そのため、そうした費用を抑えるのであれば自分たちで行うことはメリットになります。
③第三者が介入しないのでトラブルになりにくい
第三者が介入すると、故人にとって何が大事なのか分からないまま処分されることがあります。
誤って処分してしまうというトラブルが起こりうる可能性があるので、故人を知っている方々で行う方が遺品整理がスムーズに済ませられることがあります。
デメリット
では、デメリットについては以下の通りです。
①気持ちの整理がついていない場合、遺品に触れることで寂しさや悲しさがよみがえってしまう
突然離れ離れになってしまうと、どうしても気持ちの整理が追い付かずそのままにしてしまうことがあります。
気持ちにも整理をつけたいけど、なかなか自分たちでは行うのが辛いと感じるときは遺品整理業者のような第三者に頼ってみてもいいかもしれません。
②処分するものが多い場合、トラックの手配や処分場までの運搬を行なう必要がある
大型の家具や家電などがある場合、回収・処分を自分たちで行わなければいけません。
高齢の方や女性の方で遺品整理を行う場合、なかなか難しいとなるので、こういった場合も業者を頼るとスムーズに進むかと思います。
③親族が集まれる時間に限りがあり、慣れない作業なので手間と時間が掛かってしまう
故人のものを親族で分配したり、話し合いを行わなければならないことがあります。
複数人集まるとなると、予定を合わせなければならないこともあるのでなかなか遺品整理が進まないケースがあります。
忙しくて、なかなか時間を割けられない場合は業者に依頼することも良いかと思います。
遺品整理を業者に依頼すると?
一方で、遺品整理を業者に依頼するという方法もあります。
最近では、自分たちで遺品整理をする時間や余裕がないなどの理由で、遺品整理を業者へ依頼するケースが非常に増えています。
そういった場合、業者に依頼するとどういったメリットやデメリットがあるのでしょうか。
メリット
メリットについては、以下の通りです。
①「遺品整理士」資格を保有した業者が行う
遺品整理のプロともいわれる「遺品整理士」という資格を保有した業者に依頼を行うと、遺品ごとにどういった整理を行えば良いのかアドバイス・作業を行ってもらうことができます。
客観的判断を仰ぐことで、自分たちでは進みにくい遺品整理もスムーズに行うことができます。
②自分たちの希望に合わせて業者を選定することができる
業者に細かな指示をする場合ですが、部分的に行ってほしいのか、全体的に行ってほしいのかなどの希望を業者に伝えて作業を行うことができます。
例えば、大事なものなので触ってほしくないものや、部屋を明け渡すのでいつまでに終わらせてほしいなど、依頼者の希望を柔軟にくみ取ってくれる業者もあります。
また、どういったことができるのか、できないのかも事前にサイトなどで知ることができるので業者選びに対して柔軟に対応することができるのも業者に依頼するメリットとなります。
デメリット
デメリットについては、以下の通りです。
①費用が掛かってしまう
何より、業者に依頼すると「費用がかさんでしまう」といったデメリットが第一にあります。
自分たちで行える範囲であれば、業者に依頼せず、自分たちで行えば節約になります。
ただ、大きい家具や家電、気持ちの整理を行いたいなど自分たちで行うことが難しい場合は遠慮せず業者に依頼するようにしましょう。
②追加料金や、作業内容に食い違いなどトラブルにつながる可能性もある
作業内容を事前に調べておかなければ、トラブルを引き起こす可能性があります。
事前にある程度、処分するものかそうでないものか分けておくと作業がスムーズに行えるかもしれません。
③業者によって良し悪しや対応がさまざまである
一言に遺品整理といっても、業者によってサービスや対応の質はさまざまです。
ご遺族の遺品を丁寧に扱わない業者がいることも、残念ながら事実です。
遺品はゴミではありません。真摯に、丁寧に、対応してくれる業者を選ばなければなりません。
遺品整理業者を選ぶポイント
では、様々な遺品整理業者がいる中で、どういった業者を選べばいいのか解説していきます。
①詳細な見積もりを出してくれるのか
業者の中には、見積もり項目を省略して見積もりを提示するところもあります。
見積もりを出してもらう場合は、現地調査を行う業者の方が詳細な見積もりを提示してくれることがあります。
見積もり項目としては、作業内容を詳細に書いているか、詳細な追加料金・不用品などの処分費用なども記載されているか確認しましょう。
②遺品整理士が在籍しているのか
遺品整理士は、「一般社団法人遺品整理士認定協会」が発行している資格になります。
遺品整理士資格を取得している方は、廃棄物処理法の認識、遺品の取り扱い、遺品に関わる法律などを認識しています。
先述したように、遺品整理士資格を保有している業者が行うと、客観的判断で遺品を整理してくれるのでスムーズに作業を進めることができます。
また、違法な整理方法をすることがないので、後々のトラブルに繋がるリスクを軽減させることができます。
他にも取得していると良い資格は、
- 遺品査定士
- 事件現場清掃士
- 生前整理技能Pro1級
となります。
こういった資格がある業者に依頼すると良いでしょう。
③正しい届け出が提出されているのか
遺品整理を行う業者にはいくつか届け出を提出していなければ事業を行うことができません。
届け出として提出されるのは、
- 一般廃棄物収集運搬業許可
- 古物商許可
- 一般貨物自動車運送事業許可
が、ある業者を選ぶようにしましょう。
他にも、クチコミ等で判断する、電話で直接問い合わせてみる、依頼可能地域なのか等、依頼する内容に沿った業者を選ぶようにしましょう。
遺品整理をご希望の方はケイアクティングサービスまでご相談ください。
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私たちケイアクティングサービスでは、専門の遺品整理士が、ご遺族の遺品整理のお手伝いをさせていただきます。
葬儀の後、体調がすぐれない方や、お時間がない方など、遺品整理についてお困りの方は、お気軽にご相談をお寄せください。
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