孤独死の現場に立ち会った場合、誰もがうろたえてしまうのではないかと思います。
「費用はどのくらいかかるのだろう?」「どこまで原状回復しなければならない?」など親族が孤独死してしまうと様々な課題が押し寄せてきます。
そこで、今回は万が一親族が孤独死してしまった場合に備えてどのような準備が必要なのか解説していきます。
親族が孤独死をしてしまった場合、どのように対応しなければならないのか分からないことがあれば是非当店に一度ご相談ください。
もくじ
孤独死の費用はどのくらいかかる?
孤独死の費用の相場は、通常の遺品整理と比べて非常に高くなることが多いです。
費用の内訳としてはおおよそ以下の通りになります。
部屋の清掃費
孤独死の場合、通常の清掃に比べ手間がかかる上、専用の清掃道具を使用しなければ落ちない汚れが多く付着しているので、多くの清掃は「特殊清掃」と呼ばれる作業を行います。
特殊清掃とは、汚物・体液の清掃、害虫駆除、除菌、消臭といった作業をし、住宅の原状回復を行う作業です。
また、コロナ禍により自宅で亡くなってしまった場合は通常の特殊清掃に加え、消毒作業といったプラスアルファでやらなければならない作業があるので負担が大きくなることがあります。
間取りごとの料金相場
間取りごとの料金相場おおよそ以下の金額が目安となります。
但し、部屋の状況に応じて料金が前後するので業者に依頼をするときは詳細な見積もりを出してもらうようにしましょう。
1R | 40,000円~ |
---|---|
1DK | 55,000円~ |
1LDK | 75,000円~ |
2DK | 100,000円~ |
3DK | 150,000円~ |
3LDK | 170,000円~ |
遺品整理費
遺品整理費は、部屋の清掃費用とセットで見積もりを出してもらえることが多いです。
遺品整理費はどのくらい遺品のがあるのか(物量)、自宅の規模によってどのくらい人員を割かなければならないのかで料金が変動します。
セットになっている場合は特殊清掃でいくら、遺品整理でいくらといったように作業内容によって細かく見積もりを出してもらえる業者を選ぶと安心ではないかと思います。
葬儀代
通常、葬儀代は家族葬にするのか、友人らを呼ぶのかなど、葬儀の規模によって大きく料金が変わります。
但し、故人がどういった状況で亡くなったかの状況で違いますが、孤独死の場合は衛生上発見してすぐに火葬されることが多く、お骨での帰郷になる場合が多いです。
その為、葬儀自体は小規模で行うか、やらないこともあります。
身寄りがない、身元不明などの遺体は、「行旅病人及旅死亡人取扱法」という法律に基づいて地元自治体が火葬を行います。
遺骨も引き取る方がいなければ、一定の保管期間を経て、「無縁塚」に埋葬されます。
地元自治体で火葬や埋葬した費用については、法廷相続人や扶養義務者などに後ほど請求されます。
賃貸の場合:大家への損害賠償
賃貸の場合は、部屋の原状回復ができるまでの家賃負担などがこの費用に含まれます。
他にも「空室期間の補償費用」などを親族が大家さんに支払わなければならないこともあります。
こうした賃貸住宅での孤独死の場合は、親族と大家さんとの費用に関する話し合いが上手くいかないとトラブルに繋がるケースもあります。
その他別途で掛かる費用(あれば)
別途費用としては、「相続手続き費用」「相続税費用」「相続放棄費用」「家賃滞納分」など、状況によって先に上げた費用とは別にかかることがあります。
多くは弁護士費用や税理士費用が大半を占めるので
- 大家さんとのやり取りで弁護士が必要になった
- 相続手続きに関することで弁護士に相談したい
- 相続放棄を申請する際の書類手続きを税理士さんに依頼したい
等の場合は、孤独死に関わる費用に含めて検討する必要があります。
費用についてご不明な点がありましたら、一度当社にご相談ください。
孤独死の費用は誰が負担するべき?
親族が孤独死してしまった場合は、戸建てや賃貸に関わらず相続人である遺族が負担することが通常のケースです。
但し、ここで気を付けておきたいのが親族が「相続放棄」をしているケースです。
相続放棄をしている場合は、賃貸の部屋の清掃費用や火葬費用などは大家さんが負担をします。
もしくは、法定相続人や扶養義務者が負担をします。
相続放棄に関する手続きなどは、こちらの記事で詳しく解説しているので是非合わせてご覧ください。

賃貸で孤独死が起きたときの原状回復費用はどのくらい?
通常、孤独死もなく引っ越しなどで退去する場合の原状回復費用は、入居時に支払う敷金の範囲内、もしくは敷金と多少の負担でクリーニングが行われます。
孤独死の場合は敷金があったとしても、十分に超えた額を負担することが多いです。
部屋の状況や広さにもよりますが、原状回復費用はトータルでおおよそ500,000円前後かかるということは知っておいて損はないかと思います。
原状回復費用で不安な点がございましたら、一度当社にご相談ください。
孤独死の費用を抑えるためには?
通常の遺品整理作業に比べて孤独死をしてしまったときの費用は大変な負担になりますので、ここでは少しでも費用負担を減らす方法を紹介していきます。
孤独死保険に入っておく
孤独死保険とは、賃貸の家主の費用負担を減らしたり、入居者が孤独死した時の費用負担を補償してくれる保険です。
孤独死保険は「家主型」と「入居者型」の2種類に分かれています。
「家主型」の孤独死保険
家主型の孤独死保険は、保険対象となる建物や家財が損害を受けたときに発生する費用を補償する「費用保険」です。
入居者が亡くなった際に家主が被る費用を家主に補償することが目的とされています。
補償に含まれる費用は、
- 遺品整理費用(~50万まで)
- 原状回復費用(100万~300万)
- 家賃損失(孤独死発見から6~12カ月程度)
の3点となります。
保険料は、一室ごとに大家さんが支払っていきます。
保険料の算出方法は、家賃総額から算出されるので保険料が変動しますが、年で13,000円~20,000円ほどかかります。
「入居者型」の孤独死保険
家財の損害や大家さんへの損害賠償などで使うことができる「家財保険」です。
保険の目的は、入居者が亡くなった際に入居者の相続人が被る損害を補償することが目的とされています。
その為、保険の対象となる相続人がいなければ保険を使うことができないので、相続人がいない場合は大家さんが負担することとなります。
補償内容としては、
- 遺品整理
- 原状回復費用
の2点となります。
入居時に加入する「家財保険」の特約として契約を行うことが多いです。
月額300円程度で加入することができる保険もあれば、2年/13,000~20,000円の支払いをする保険もあります。
孤独死保険の種類については、こちらの保険を参考にしてみてください。
火災保険で賄う
生前、入居者の方が火災保険に加入していた場合、遺品整理や家財の修繕費用に保険が適応されるケースが多いです。
その為、生前に火災保険に加入しておけば、万が一の場合も親族の負担を軽減させることができます。
加入していた保険によって補償内容は大きく変わりますが、どの火災保険も相続人がいることが前提なので相続放棄している場合は適応されなくなります。
他にも生命保険に加入していれば、生命保険の費用で賄うこともできるので費用について心配なことがあれば当店にでも一度ご相談ください。
孤独死の費用などでお困りならケイアクティングまで!
親族が突然、孤独死をしてしまうとどのように対応すればいいのか、費用はどのくらい負担をしなければならないのか不安な点が多いと思います。
当社では、孤独死の費用に掛かる負担を軽減させられるようサービスを行っております。
例えば、遺品整理のご依頼があった場合は火災保険を適用させていただいたり、遺品の買い取りも力を入れることで、ご依頼者様の費用を割引させていただくよう努めております。
何より、 ご依頼者様のお悩みに寄り添い、丁寧な対応をすることが当店のモットーでございます。
作業前の近所への挨拶回りや作業プランの説明などは、より細かく、作業に対してのリスクアライメントもしっかり見積もり事に説明もしております。
リスクアライメントについては、お客様毎に違いますので、よりお客様に寄り添った内容をご提案しています。
是非、当社に一度ご相談ください。
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